愛梨Side

「愛梨、友達になんかなって
良かったの?あの人誰?
見たかんじすっごいチャラいじゃん!」

隣でほえるように言っている
美鈴。
私の大事な友達。
全く男に興味なくてあの石川健也も
知らないらしい。
まあ、プレイボーイだって言ったら
美鈴が石川くんに殴りこみに
言ってしまうから私は
黙っていることにした。

「別に。私興味ないもん。めんどくさいから
友達になっただけだよ?」

そうだよ。
うん、そう。

でもさっきの笑った嬉しそうな顔が
可愛く思った。

「ふうーん」

美鈴はつまんなそうに私がおごった
ポップコーンを食べる。

「美鈴は恋しないの?」

「しっしないよ///何言ってんの?」

「別に、だって美鈴中学卒業して以来
全然男子と喋んなくなっちゃったじゃん。
そんなのつまんな「関係ないでしょっ!」

美鈴は身を乗り出して言った。

「愛梨はいいよね。私はもう...
こりごりなの。」

「あ......ごめん。」

美鈴の前でこの話しはいけなかった。

「うっううん...私こそごめん。」

「...帰ろっか。」

「...そうだね。」

結局お互い何も言わないで家に帰った。