─最低なことだって分かってる。
こんな彼女だったらこの世の男の人
全部が嫌っちゃうだろうね。

だって今...私は誠司を...
ストーキング中だから。


もう10分くらい歩き続けている。

誠司は、ずっとまっすぐ前を見ながら
歩いている。

一体どこに向かってるの?

♪♯♭♪♯♭

電話...?と思ったけど誠司の
鞄から鳴っている。

びっくりした...。

「はい。もしもしー...?
あ、はい。分かりました。じゃあ、今から
行きますね。」

誠司は誰かと約束をしたみたい。

一体誰と─...?

誠司は、そのまま曲がって近くの
喫茶店に入った。

って...ここってすっごい高い店じゃん。
何で誠司がこんなとこにこれるの?

だってここコーヒー一杯900円って
聞いた事ある...。

何で.....?

ガラス越しで誠司を見ていると
誠司が座った席には...

「誰...あれ─。」

キレイな女の人がいる。

この2人って何の関係.....?

もしかしてこれって...

浮気現場の目撃...?