花蓮【完結】

血を吐き出しながら呟くあたしの顔をすずは黙って見つめていた。


その瞳は恐怖で怯えていた。






「…な、まえ…」


「……佐緒里と…こと…あいつらやったのはお前か?」


「……」




ぶんぶんと横に首を振るすず。
…あいつらはやっぱり他の奴か。






それだけ聞くと、あたしはすずの木刀を力任せに弾いた。

すずはその衝撃で後ろに後ずさる。






震えてすずはあたしにそれ以上何も出来ないようだ。





「何してんだ、すず!仕方ねえ。皆やっちまえ!」


「凛、てめーはいつまで卑怯なんだよ!!」


「うるせーんだよ!族に卑怯も糞もあっかよ!」






何十人と相手するのは流石のあたしもきつい。

しかも、こっちは手負いだ。







だけど、負けるわけにはいかない。





佐緒里とことがやられてる。

その前には朱美だって。





それにすずとかりんだってきっと被害者だ。


非道なこいつらに騙されたんだろう。