花蓮【完結】

「俺さ、女なんて誰でも一緒とか思ってたんだわ。
麻美ちゃんだって、きっとおんなじって。

だけど、麻美ちゃんガード固いし。
なんだこのーとか思ったけど、なんかそっから気になって気になって。

…なんか、寂しそうだったし」


「あたしが寂しそう?」


「うん、麻美ちゃんはいつだって独りで生きていけるような、そんな気持ちで。
いつも寂しそうだった」


「あたしは独りでも平気」


「…だけど……そんなことないって顔してるよ」


「……」


「本当は誰かに側にいてもらいたいんでしょ?」


「……っ、…」







あたしの心にぐさぐさと突き刺さる。

哲は優しく言ってるけど、それは言葉のナイフだった。






いつの間にか、あたしに触れそうな距離まで近付いている哲。





「俺が側にいるから」


「………」






あたしの髪を一度撫でてから、ゆっくりと背中に手を回す。



ふんわりと哲に包まれるあたし。