花蓮【完結】

「やっぱ麻美さん、かっこよすぎです!!!」


「麻美さん、大丈夫ですか?!」


わらわらと最近入ったばかりの後輩があたしの元へ集まる。
手には絆創膏とか、消毒液とか。
それをあたしに差し出す。


「これ使ってください!」


「あーさんきゅ」


「私、麻美さんまじで憧れなんです」


「本当ー?あたしなんかやめとけやめとけ」


「麻美さん以外、アタマ信じられないです!」


「はは、持ちあげすぎ。何も出ないから」



後輩に歳を尋ねたらまだ13だと言う。


あたしも18だからそんな劇的に変わるわけではないけど、やっぱり少し切ない。