花蓮【完結】

木刀や、チェーン、メリケン。
喧嘩に使える道具は何だって使った。

殺らなきゃ殺られる。


あたしは真っ白な特攻服に身を包んだ。
真っ赤な口紅を塗ると、単車に跨る。



後ろには今や、100人以上になったあたしの仲間がいる。



気合入ったこいつらが、何より大事だ。
そう、何よりも。



「うぉっしゃーーー!!!
朱美の借り返しに行くぞ」


「うおおお!!!!」




ブォンブォンと、単車をふかし、轟音を轟かせる。



光はいつも町の端の河原で集まっている。
あたしはそこまで先陣切ってぶっ飛ばした。




風を切る音が好きだ。





あたしはこれがたまらなく好きだ。