花蓮【完結】

そのまま砂浜に座って、あたしと哲は話をした。


哲は今、大学に行ってなくて働いてること。


総神は誘われたけど、断ったこと。


信司とは幼馴染だってこと。


拓斗は特にお気に入りだからよくつるんでること。


たくさん話してくれた。




「麻美ちゃんって、色々背負い込みすぎだって。
まだ若いのに」


「そんなことないよ、あたしそんな気にしてないし」


「そう?アタマ張って、彼氏の一人も作らなくって。
いつかぶっ倒れちゃうよ?」


「…ないって。あたしはそんなヤワじゃないし」


「でも、女の子なんだよ」


「……女でなくてもいい。
あたしが花蓮を守れるなら」


「…かー、かっこいいね。益々麻美ちゃんに惚れた」


「あー…」


「ふふ、俺、麻美ちゃんまじ好きになったからこれから覚悟してね」


「あー辞めてください」


「何ゆってんの!アピールしないと俺のこと好きになってくれないじゃん」


「されても好きにならないです」


「即答、ひど!」


「まじ恋愛いいんだよね、あたしは」


「何で?」


「なんか、あたしの元彼…って呼んでいいのかわからないけど。
そいつのせーってのもあるし、周りの恋愛聞いててもそう思う。
殴られたり、浮気されたり、結局別れたり。
損するのは女ばっかりだ」


「んー……麻美ちゃん、そんなんばかりが恋愛ではないよ」


「だけど、うまくいってるカップルなんてごくわずかだろ?」


「そう、かね。うーん、そうなんかな…」


「あたしは恋愛よりも今、花蓮といる方が楽しい」


「……麻美ちゃん、やっぱり俺と付き合ってみない?」


「は?!話聞いてた!?」


「うん、ばっちし」


「じゃあ、答えはノーで」


「つれないなあ……。
……だけど、ちょっと真剣に考えておいて」


「……」