「…私、花蓮の次期総長って言われたんです」
「そうか」
「驚かないんですか?」
「ああ、知ってたし」
「……麻美、先輩ですか?」
「え?佐緒里と、麻美から聞いたよ」
「…………私、なれると思いますか?」
「え?」
「麻美さんの代わりに」
「……は?」
「……花蓮の総長になるって、麻美さんの代わりですよね」
そう、言いながら菜々美は両手に拳を作って震わせた。
花蓮の次期総長。
井上麻美の次の総長は
どれだけのプレッシャーか。
果てしない重圧だろう。
麻美に憧れていた後輩は、菜々美に着いて行くのか。
きっと、菜々美はそれが心配だったのかもしれない。



