花蓮【完結】

初めて会った時。
周りには誰もいなくて。

一人で生きてけるって顔してた麻美だけど。


そんな麻美の側にはいつの間にか、支えてくれる人で溢れていた。


麻美は、死にたくなかったと思う。
だけど、死ぬことを覚悟出来たのは。

哲ちゃんのお陰だ。


誰でもない、哲ちゃんが麻美のことを理解して。
心の扉を開いたから。


だって。

今俺の目の前で麻美の母親に真っ直ぐに。


「麻美を産んでくれてありがとうございました」


だなんて。


普通言えるかよ?


ちょっとやそっとの気持ちじゃ言えねえだろ?