花蓮【完結】

何で、そんなこと考えちまうんだよ。
麻美が大変な時に。
悔しくて、また目頭が熱くなる。




だけど。
その思考も。


出てきた医師の台詞によって。



消し去られて。



再度、真っ白になった頭に最初に浮かんだのは。



麻美の笑顔だった。



男らしく笑って。
横顔は果てしなく綺麗で。


何よりも。
誰よりも。
誰かを大事に想ってるのは麻美だった。



ぽたぽたと、俺の頬に涙が伝ってることに気付かないぐらい放心してた。