花蓮【完結】

卒業式。


ばっちり決めた麻美は、男から見てもかっこよくって。
惚れぼれした。


俺の惚れた女はやっぱり最高だな、なんて思ってしまったよ。



…俺の“女”だったらよかったのにな。



はあ、俺って見かけに寄らず草食男子。
こんなナリして、惚れた女に好きだとも言えないだなんて。


…だっせえ。


でも、哲ちゃんと付き合うことになった麻美に好きだなんて今更言えるかっつうの。


そう、思ってた俺の目の前で麻美は死んだ。


引退パレードを終えて、信司と話してたら花蓮の集団からでかい声がする。


その声は確かに“麻美”と言っていた。

すぐさま、声がした方に向かうと麻美が横たわっていた。
それを抱きかかえながら、朱美が叫んでいた。


息をしてないと言った佐緒里の声に、俺は頭が真っ白になった。