花蓮【完結】

「アホか、俺あのお前に引いてたわ」

「ええ?そうなの?」

「ああ、そう」

「いや、あの哲さん、やばかったっす」

「と、東矢まで」

いつの間にか晁の隣にいた東矢が横やりを入れた。
哲はしゅんと俯いて小さくなっていた。

…いじけてる?


「俺、仲良くなりたいだけなのに~。
皆よそよそしーんだもん」

なんか、その小さく体育座りして両指をつつく哲が面白くって。
純粋に友達になりたいって思った。
だから、俺は

「じゃあ、俺はー?」

なんて挙手していたんだ。

皆が一斉に俺を見る。
もちろん哲も。



「え?あ、仲良くなろーと思っただけだけど」

その様子に少し弱くなりながらも発言をした。
引きつった笑いを見せる晁に東矢。
信司は顔を反らして、肩を震わせている。
…笑ってる?


そんな中、哲だけは目をきらっきらさせて俺を見ていた。