花蓮【完結】

だから、カラオケ入って隣に座らせたけど…。

麻美ちゃん、やっぱり興味なさげだし。




枝豆って言ってる姿は可愛かったな。

枝豆って。


その新鮮さに俺はやられっぱなしだった。





部屋に戻ってくる麻美ちゃんと、佐緒里ちゃん。

あー可愛いっ。



「麻美ちゃん、ここここ!」


俺はぽんぽんと自分の隣を叩きながら麻美ちゃんを招く。
少し困惑したような、呆れたような顔。



んー俺に本当に興味なさげで。

それがそそるわー。




「麻美ちゃん!レディース総長なんでしょ?」


「あー、うん」


「かっこいいね、今度一緒に拓斗のチームんとこ行こうよ」


「…いい」


「何でー?昔来てたんでしょ?」


「いや、今あたし花蓮以外群れる気ないし」




また、俺は心を射抜かれた。
本当に強い女。


益々気に入った。