花蓮【完結】

その頃、部屋に残された二人は。




「拓ー俺、早速振られた」


「早!てか、展開早!」


「麻美ちゃん、やっぱり芯あって惹かれるねー」


「麻美、マジ男興味ないからねー」


「元彼の話とかないの!?」


「ないない、俺麻美は中学から知ってるけどないね」


「あーまーじーかー。麻美ちゃん、俺みたいに軽い感じの奴嫌かな」


「まーてっちゃん、ドンマイ!」


「笑うな、俺諦めねーし」



けたけたと笑い転げる拓斗。
それをキッと俺は睨む。



ちくしょー俺は諦めねーかんな!



麻美ちゃんのこと、写メでしか見てなかったけど惚れたんだって。

信じられないだろうけど、一目惚れ。



それでレディース総長だってゆうし、もう興味津々。

初めて会って、更に惚れたってゆうか。


可愛すぎてもう、悶絶。

あは、俺きもいね。




なのに俺にまーったく興味なさげで、俺佐緒里ちゃんとばっか話してるし。