花蓮【完結】

「な、拓斗うまいだろ?」



自分が歌ったわけでもないのに、誇らしげに笑う哲さんに、頷いて言った。




「うますぎ」


「ははっ、あ、麻美ちゃん何か食べる?」


「枝豆」


「ぶっ!!!枝豆!!!」


「……」


「親父かよー!まじで麻美ちゃんって面白い」


「枝豆うまいですよ」


「いや、うまい、うまいけど…くくく」



哲さんは腹を抱えて笑っている。


あたしが枝豆を頼むと、大概の奴は笑うからいいですけど。



甘いもの好きじゃないんだよね。







ひとしきり笑うと、哲さんは注文をする。


焼きそばとか、ポテトとか頼んだ後に枝豆と頼んでくれた。