花蓮【完結】

「朱美、集会来週金曜に決まった」


「……」


「気合いで来るだろ?」



佐緒里はわざとはっちゃけて言う。



「行けないわ」


「……」


「足、結構いっちゃってるみたいでさ。
時間かかるって」


「そうか、しゃーねーな」

バツが悪そうな顔をしながら、あたしと佐緒里の顔を見て言った。



「…私の分も走ってこいよ」


「もちろん」




佐緒里とあたしは朱美と拳を作って合わせた。

朱美がいないのは悔しいけど、しょうがない。




あたしには100人以上になる仲間がいる。

あたしを慕ってくれてる仲間が。





病院をあたしと佐緒里は出て、拓斗に電話をかける。


「あー拓斗?今終わった」


「まーじー?今から迎えに行くわ」


「はーい」




すぐに迎えに来た拓斗は車に乗っていた。

その運転席に拓斗がいる。


「お待たせー」