花蓮【完結】

「いや、だから、哲さん」


「え?哲さんってだあれ~?」


哲を知らないことが、首を傾げる。


「琴子、知らなかったけ?」


「知らなあい」


「麻美にゾッコンの男。しかもかっこいいの!」


「ええ?麻ちゃん、男出来たの?」

吃驚しながらことがあたしを見る。
それを慌てて否定した。


「いや、だから何もないって」


「でも告白されたんでしょ?」


「あーあああ…だから…断ったって」


佐緒里のニヤニヤした顔に殺意が芽生えていたあたし。

突如大きく鳴った携帯。


…着信。




あたしの携帯だ。

まさか。


この、空気を読めない感じは。



「まさか、哲さん?」


「………」

固まっているあたしに佐緒里が言った。
その、まさかなんですけど。

どうしてこうもタイミングいいんですかね。


「出ないの?」


ニヤニヤする二人の前で…出たくないんですけど。


「外で話してくる!!!」


あたしは携帯を持って外へ急いで出た。
その様子を見て大爆笑してる二人。



……あんにゃろー…!