花蓮【完結】

「……なんか、せつねえな」

あたしがぽつりと呟く。
それに二人は同調した。


「…ほんとに」


「かりんとすず、暴走族なんて辞めてくれたらいいな」


「…もう、やんないでしょ~…?」


ことが笑いながらそう言う。


「まあ、な」

そうであることを切に祈るけど。


「結構やっちゃったもんね」


「オトシマエはつけないとだしな」


それにことが肩をすくめた。
黙っていた佐緒里は低い声で

「やっぱり光許せないな」

ぽそっと言った。


「…凛。何かとあたしに手を出す癖にあいつからは何もしてこない」

頷きながらあたしがそう言うと、ことがあははっと笑った。

「自信ないんじゃな~い?」


「あは、言えてる。弱いんだよね、実際」




けらけら笑いながら、ストローに口をつけてぶくぶくする佐緒里。
子供か!
てか、きたねえ!

ストローから口を離した佐緒里は急に。


「そーいえばー麻美、哲さんどーしたのー?」

あたしを見ずにそう言った。



「………え?」




突然のその名前に体が固まる。