花蓮【完結】

「よかった、無事だったのか!?」


「もっちろん~!麻ちゃんこそ、平気~??」



そのボコボコの顔でその声、似合わなすぎるぞ、こと。




「あは、私やられちまったよ…。
麻美、ごめんな」


すまなそうに佐緒里が言う。


「はあ?何謝ってんの?」


いや、謝る必要性どこにあんの?
あたしが訝しげにそう言うと、佐緒里は照れたように呟いた。


「…ありがと」


「麻美さん、何で呼んでくんないんですか!」




その場にいなかった花蓮の仲間は凄く悔しそうだった。

菜々美も後ろにいる。





皆次々に話すからわけがわからない。



あたしは聖徳太子じゃない。

一人ずつ話せ。







「うるさいうるさい!ここ病室!」



やっぱり佐緒里が仕切ってくれた。

一瞬にして静まり返る病室。





「…一番うるさいの佐緒里~!」



ことの突っ込みに皆笑った。




その笑い声が結構でかかったらしく、看護師が注意してきて、皆で肩をすくめた。