私たちがムーンライト町に着いた時、既に日は真上に昇っていた。




思い出したくないけど、着くまでに色々あった。


出会ったこともない気持ち悪い生物を思い出すと身体がブルリと震える。



『・・・』



よく、逃げ切れたなあ・・・・。


緑のドロドロしたやつを見た時は、失神しそうになったよ・・・。








「おーい、ユイー?」


アンリに呼ばれてはっと我に返る。


「大丈夫?固まってたけど」


『あ、あはは。大丈夫大丈夫・・・』


「・・・まぁ、仕方ないね。僕も怖かったし」


アンリは私が何を考えているか分かったようだった。