「あんた、何」
ずっと黙っていたアンリが不機嫌そうに水竜に問うた。
<ふふふ、妬いていらっしゃいますの?安心なさい、貴方のお友達を取るようなことはいたしませんわ。ただ、わたくしを呼んだんですもの、彼女はわたくしの主ですのよ>
・・・はい?
『ちょ、ちょっと待ってよ!主ってどういうこと?』
<?主は主ですわ>
『だからどうして私が主なのか聞いてるの』
<まさか何も知らずにわたくしを呼んで?>
『う・・・うん』
竜は何かを考えるような仕草をして、黙り込んだ。
そして再び顔を上げ、目と目を合わせて言った。
<つまり、わたくしは貴女に召還された、使い魔ですのよ>
・・・分かりやすい説明ありがとう。



