「ちょっと、おトイレ行ってくるね。」 そのまま、じゃ、とアヤたちに手を振って教室を出る。 ぱたん、とドアを閉めて廊下に出ると、 ほーーっと、長~いため息が出た。 しばらく下を向いて、頭を休める。 少し気が楽になってから、 ふと気づいて自分の手を見た。 「・・・あ。鞄まで持ってきちゃった。」 なんでか声が、震えてた。 まあいっか。 タカオちゃんの様子だけ見て、 今日はか~えろ。 私は意気揚々と、 数学科室へ向かって廊下を歩いた。