「ごめ~~ん、先生。 タイムリミットだよ~~」 ゼッタイ表情に出さないよう、 にっこりとしてドアを指差す。 ふっと先生が笑って、 立ち上がった。 「じゃあな、ユリ。 俺はもう明日からここに来ないけど、 寂しくなったらいつでも来いよ、 ガッコウ。」 もうこない、とか 気になる事を言ってるけど、 先生が笑ってるのが悔しくて、 ふん、っと私はそっぽを向いた。 その間に 先生はお母さんにあいさつし、 お母さんは先に立って、階段を下りていく。