私の言葉を聞いた衛は、すごく嬉しそうな顔をして
「本当?!」
って言ったんだ。
「うん」
やっと……やっと素直になれた。
そんな私を抱きしめる衛。
恥ずかしくて、つい突き放す私に
「素直になれよ」
そう言うと、もう一度抱きしめなおした。
バカッ…
でも、嬉しい。
私は衛の胸の中で、涙を零していた。
「紗柚」
そう呼ばれて上を向いた私に
―――チュッ
一瞬で良く分からなかったけど、今キスしたよね?!
目を見開いたまま固まる私に
「今のは昨日の消毒」
そう言うと、もう一度顔が近づいてきた。
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