あの夜の出来事から1週間が経った。 「ねぇねぇ菫」 「ん?」 「あのさぁ、なんか最近少しだけ雰囲気柔らかくなってない?千早くん」 「……うん」 あれから。 夜には頻繁に彼と会う。 というかそれが日課になってしまった。 少しずつ……少しずつだけど話しもするようになって。 ……少しだけ、彼との距離が縮まった気がする。 彼の中で私はちゃんと“友達”として映っているだろうか。 でも彼の雰囲気は確かに柔らかくなった。