「千歳さん……」 ポツリと呟いた言葉は 誰にも聞こえていない どうして千歳さんは 今更私を呼び出したんだろう 電話という手段もある筈なのに わざわざこんなことして そんな疑問と共に 頭を埋め尽くすのは “OASIS" その名前 そこは前に 私と千歳さん そして彼 その3人でよく話していた場所だ 行きたくない だけど 行かないといけない