『湊?何で?』


何で此処にいんの?



真由は?



「帰るぞ。」


湊は私の手を掴んで歩き出した。


『えっ?湊?ちょっと!

あーもう!木下くん…じゃなくて
裕也!じゃあね!』


湊が待ってくれそうにないから
木下くん…あっ裕也に大きく手を振った。


名前でよんだのは、せっかく仲良くなったから
親しみを込めてだ。


「じゃあな凛!」


裕也も笑顔で手を振ってくれた。