その夜━━。


局長室に、幹部が集まった。


翼鬼も起きて、一緒にいる。


ただ…隅っこで小さく体操座りしてる。


その隣には…沖田さんがいて。


何故か僕が真ん中で、前には近藤さんと土方さん、後ろには斉藤さんと佐之さんと平助君、永倉さんがいた。


「……じゃあ、話すよ…」


ちらっと翼鬼を見たけど。


膝に顔をうずめていて、何を思っているのか、分からなかった。


そっちのほうが、良かったのかもしれない。


だって、これから話す過去は。


翼鬼にとって…思い出したくもないことばかりだから。