天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「面倒ってなんだ!お前が悪いんだろぉ!?」


「はいはい。もういいよ~。十分からかえたし」


「…てんめぇ…」


土方さんの肩が震えている。


…キレそう(笑)


じゃあ、先手をうっとくか。


「あ、今日の夜幹部集めてくれる?話があるんだ」


…幹部ならいいよね。


「何の話だ」


ちょっと怒りおさまったかな?


「…僕たちのこと、話すよ」


決めた時に実行しなきゃ、ズルズルと引き伸ばしてしまいそうだから。


「……そうか、分かった。…無理は、すんな」


思いがけない優しい言葉に、僕は目を見開いく。


「…なんだよ」


またいつものしかめっ面に戻ってしまった。


あーあ、レアだったのに。


「…優しいなと思って。…ありがとう」


にこっと笑って言う。


「んなっ!?」


何故か土方さんは顔を赤くしていた。


…まさか。


「土方さん…僕、男だからね」


「んなこと分かってるわぁぁ!女に見えただけだっ!!」