天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「ひっじかったさーん、何の用?用ないんなら僕ヒマじゃないからどっか行くね」


「おめぇは声かけてから入りやがれ!!総司か!んで、呼んだんだから用あるに決まってんだろぉぉ!?」


「はいはい、分かったよ。んで、何」


仕方ないから、座って聞いてやる。


「ったくよぉ…。…近藤さんが、今度お前らのために宴開いてくださるそうだ」


「……宴?あの飲んだり騒いだりうるさいのが余計うるさくなるやつ?」


「もうちょっとましな言い方ねぇのか!」


「だって、そうでしょ?」


イメージがそうだし。


「まあそうだけどよ…」


頭に手を当てて険しい表情を作る、土方さん。


「だから、そんな顔してると、シワとれなくなるよ?性格はともかく、顔はいいんだから」


「余計なお世話だっ。てか、お前は暗に俺の性格が悪いっていいてぇのか?」


「あれ、そう聞こえた?…こんなののどこがいいんだか、世の女性は目ぇ腐ってるよね」


「~~てーんきぃ!!言っとくがな、俺は何もしちゃいねぇぞ!勝手に近寄ってくるから相手するだけだ!!」


「それもそれで最低だよ。その気がないくせに相手だけするんでしょ?」


「…ガキは黙ってろぉぉぉお!!!!」


「ガキじゃないっ!」


ちょっとからかっただけじゃんか。


こんな人でも、女にモテるなんて…信じられない。


ほんと、外見だけで騙されてるよ。


「…天鬼?全部口に出してるんだが…」


「…げ。面倒だなぁ」