天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

沖田さんと自室に戻ろうとしたとき。


「……っ!?」


誰か…いる?


誰…?


気配が…読めない。


誰か分からない視線に、背中に悪寒が走る。


…知ってる、この感じ。


得体の知れない何かに…見られている感覚。


「翼鬼ちゃん?どうしました?」


「おき…た、さ…。だ、れ…?」


気持ち悪い。


見られている。


つけられている。


「誰って…?」


気づいて、ない?


嘘だ…。


それとも、仲間だから…気にしてない?


「いや…」


分からない。


誰が、あたしを見ているのか。


「翼鬼ちゃん…もしかして、見られてるの気づいてる?」


「やっぱり…だれ、か、いる…?」


「いるけど…仲間だから気にしなくていいよ」


仲間…。