天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「お団子20本と餡蜜5つと桜餅10個ください!」


「はい、お待ちください」


「って、ちょっと待って!誰がそんなに食べるの!?」


…同感。


「え、食べれますよぉ」


「あなたの胃袋って、一体どうなってんですか?そんなに甘いものばかり食べてると糖尿病で死ぬよ」


「とうにょうびょうって、なんですか?」


「甘いものの食べ過ぎで体が甘く溶けることです」


いやいやいや、嘘だよ!


「そうなんですかぁ。体が甘味になるのもいいですね」


…いや、よくないから。


てか、嘘だから。


「はい、お待ちどおさん」


…うわ、ほんとに運ばれてきちゃったよ…。


「はへふぁいんへふは?」


さっそく食べてるし…。


「なんて言ってるか分かんないよ?ちゃんと食べてからモノ言おうか、この甘党胃袋ブラックホール男」


「むっ、ぶらっくほーるってなんですか」


「あんたの胃袋のことだよ」


…天鬼ぃ!沖田さんに嘘ばっか吹き込んでんじゃないよ!


「食べてくださいよ。おいしいですよ?」


差し出されたのは、団子と桜餅。


じゃあ、と食べてみた。