天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「…着物とか、刀とか、その他もろもろ買ってこい!」


…土方さんって…いい人なんだね。


見えないけど。


「はーい。じゃあ行こうか、翼鬼ちゃん、天鬼君」


あたしと天鬼は、沖田さんの後をついていく。


「ねぇねぇ、沖田さん。沖田さんって…恋仲いないの?」


なんってこと聞いてんだ、天鬼!


「そうですねぇ。いませんよ?」


…なんだ、いないんだ。


…ん?


あたし、今…ほっとした?


なんで……。


「ええ、そうなんだ!モテてたと思ってたのに…」


「もてる?なんですか、それ」


「いろんな人に好かれるってこと~」


「あはははっ!それは土方さんでしょう」


…だろうな、あの顔じゃ。


「…顔はいいけど、性格無理でしょ。世の女性は目が腐ってるよ」


…天鬼…土方さんいたら殺されるよ?


「今度言ってあげましょう」


…沖田さん、あなたもそうとうSですよね。


「あ、ここで刀を買いましょうか」


そして入った、一件目。