天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「翼鬼ちゃん…」


「綺麗だなぁ」


「可愛い~!」


誰が…可愛い?


藤堂さん…目腐ってるの?


「…翼鬼」


「天鬼…。なんかね、吹っ切れた」


この人たちなら…大丈夫。


「過去も…話していいよ…」


『翼鬼!?本当に、いいの?』


「いいの。だって…あたしが泣いた人たちだよ?」


初めてだった。


何もかも…初めてで。


「…わかったよ」


「でも、自分では話せない…。それに、まだ、ちょっと…」


話していいとは言った。


でも、心の準備というものがある。


「まだ話さなくてもいい。…それより、お前ら、総司と買いもん行ってこい」


土方さんが、そう言った。


「買い物?何を買ってくるの?あ、土方さんの下手な俳句詠むための道具?」


「てーんーきぃぃ!てめぇ、やっぱ切腹だぁぁ!」


天鬼…毒吐きすぎだよ…。


ま、おもしろいからいっか。