もう動けなくて、じっとしていたら、天鬼と壬生浪士組のみんながきた。


逃げてよ…。


苦しむのは、あたしだけでいい。


殺してほしくない。


死んだら、全てが終わり。


だから…天鬼…。


たとえ敵でも、殺さないで…。


天鬼は殺さないでくれた。


だけど、敵が発した言葉は。


あたしの傷を、深く深くえぐって。


なんで…産まれてきたんだろう。


なんで、生きているんだろう。


…壬生浪士組の…新撰組の人たちのぶんまで、生きたいと思った。


でも、本当は。


死にたかった…。


あたしが生きている意味なんてない。


人は、みんなあたしたちを忌み嫌う。


そんな世の中で…生きていてなんになる?


誰も、あたしを必要としていない。


あたしは、傷の治っていく恨めしい激痛に耐えながら。


世界でたった一人。


一緒にいてくれた弟に向かって。


言ってはいけないことを…言ってしまった。