天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「俺…歩ける…」


「だめです。まだ痛いでしょう?」


ちょっと反応がおもしろくて、からかった。


「それとも、嫌ですか?俺にこうされるの」


すると、赤くなった翼鬼ちゃんは、小さな声で


「やじゃ…ない」


「っつ……////」


可愛い…。


やばい、今絶対顔赤い…。


「なんだぁ、総司。顔赤いぞ?」


「風邪でもひいたのか?」


「そうじゃないでしょ、新八さん。あ、新八さんは風邪ひかないからいいね。馬鹿は風邪ひかないって言うんだよ?」


「天鬼、俺が馬鹿だって言ってんのか?」


「あれ、そんなこと言った?」


出た、天鬼君の黒い笑み。


見てておもしろいなぁ。


「…天鬼…」


あれ、翼鬼ちゃん、ちょっと寂しそう?


「寂しい?弟とられちゃって」


「……そんなことない」


…くすっ、素直じゃないなぁ。


「俺には、甘えてね?」


「………甘えるなんて…」


あれ、また赤くなった?


百面相…って、まさにこのこと言うんだろうね。