天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

翼鬼?


なんか、様子がおかしい…?


愛がついていったから、心配はないと思うけど…。


「こえぇ。あいつ、ほんとに初心者か?」


「なんか、こう…急所を狙ってくる感じ…」


「なんか…怖いな」


「怖いとか言うな!」


思わず、叫んでしまった。


「翼鬼に、怖いなんて言うな…。仕方ないんだよ…」


過去に、あんなことがあったから。


だから、翼鬼は…。


急所のねらい方を知ってる。


本能的に、守り方を知ってる。


殺し方も…知ってるかもしれない。


「……今度、そんなこと言ったら…許さない」


これ以上、翼鬼を苦しませてほしくない。


僕は、それだけ言って、翼鬼を追った。