天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

外に出て、空を見上げる。


朔、優、麗…。


あたし、約束通り生きるね。


安心して見守ってて。


離れていても、あなたたちを近くに感じられる。


だって神だもん。


どれだけ離れていようが、見えないだけですぐ近くにいるよね。


ほら、今だって…。


そよそよと気持ちいい風が、あたしの頬をなでる。


光輝く太陽が、あたしたちを照らしてくれてる。


独りじゃない。


…麗が言った、あたしたちが最後に聞こえた言葉。


それはまだ頭に残っている。


麗の、そのままの声で。


『精一杯、生きなさい。……わたくしたちの子供』


その言葉の意味どおり。


あたしたちは精一杯生きる。


生きなきゃ、楽しまなきゃ。


みんなと一緒にいられるんだ。


そうしなきゃ、損じゃない?