天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

朔…優…。


ここに連れてきてくれて、ありがとう。


「…まさかお前たちが芹沢さんの子孫だとはな…」


「遊廓で遊んだときにできた子の子孫らしいよ」


…ちょっと待て、平助君っ。


「誰からそんなこと聞いたの…?」


「翼鬼たちが寝てる間に、麗さんから」


れ~い~!!!!


なんであたしたちにそれを言わずに、みんなに言った!?


ごめんなさい☆とかいう声が聞こえた気がするけど、無視!!


「…お前たちの姓は、なんていうんだ」


ああ…それに話戻すんだ、斎藤さん。


「もう、いっか…」


言っても。


だって、そういう意味でしょ?


あたしはその意味が大嫌いだったけど。


今は好きだよ。


「僕たちの姓は、『神童(シンドウ)』」


「神の、童(ワラワ)。神の子供という意味…」


そうでしょう、朔、優、麗。