天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

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翼鬼と天鬼へ


お久しぶり。


朔は手紙なんて照れくさいっていうから、あたしが書いたわ。


今まで、神だってことを黙っていてごめんなさい。


あなたたちを物凄く傷つけた。


どれだけ詫びても足りないわ。


平成の世で人を信じられなかったあなたたちを、幕末…新撰組のところへ連れてきたのはあたしたち。


人を信じられるようになってほしかったの。


全部はあたしたちのワガママで始まったこと。


でもあなたたちは…二人で乗り越えていってくれた。


…いえ、二人じゃないわね。


みんなで、乗り越えていってくれた。


あたしたちの子が、立派に成長してくれたこと、とても嬉しいです。


あなたたちは芹沢さんの子孫。


今なら、あの姓の意味も…分かってくれるかしら?


最後に。


これから先、どんなことがあったとしても…あなたたちなら乗り越えられる。


自分たちの力を信じて、仲間を信じて。


強く、生きていってください。


そして次に会ったときに、たくさんお話、聞かせてね。


できればそれが、遠い未来だと願って…。


翼鬼、天鬼。


愛してる。


朔と優より


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