天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

土方さんに何かの許可をもらえて嬉しかったのか、総司が笑った。


…いつぶりの笑顔だろう。


ぼんやり考えていたら。


「え、ちょっ…!?」


なぜか総司にお姫さま抱っこをされた。


そのまま部屋出てくし…。


「どこ行くの?」


「俺たちの部屋」


あれ、じゃあさっきまでいたのは…?


「さっきまでいたのは、病人が寝る部屋」


そんなんあったの?


ていうか、心を読んだ…?


総司、いつのまに悟りを開いたんだ!


「開いてないよ。翼鬼だから分かるだけ」


「…なんで…」


天鬼は分かるとして…なんで総司まであたしの心の中が分かるの!?


あたしそんなに分かりやすいの!?


「分かりやすいねぇ。でも、それ以上に…翼鬼が好きだから」


…///


なんでそんなこと、恥ずかしげもなく言えるのかな…。


そんなこんなで、部屋についた。