天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「「「「「「ほんと」」」」」


うわぁ…どんだけ寝てたんだよ。


怖いわ、ある意味。


「心配かけてごめんね?」


「ほんとだよ、全く」


ごめんなさーい。


でもさ、でもさ?


多分時移動してたんだから。


それくらい時間かかっても…。


そこまで思って、思い出した。


麗が言っていた、代償。


あれは何なのだろう。


「ねぇ、何か失ったもの、ある?」


あたしは恐る恐るみんなに聞く。


すると土方さんが…。


「代償か?それはお前らの時間だ」


「あと、俺たちのそれを待つ時間と恐怖」


平助君も付け足してくれる。


…どういう意味?


「お前らが3ヶ月眠ってた。それが代償」


「お前たちが眠っている間…待ってる俺たちの恐怖だよ」


永倉さん、佐之さん…。


「ごめん、分からない」


正直に言ったら、永倉さんと佐之さんがずっこけた。