天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

疲れてるのかな…。


どうしよう、声かけるべき…?


かけたいけど…起こしちゃったらダメかなぁ。


結局、総司と話したいあたしは。


ちょんちょんと、腕をつっついてみた。


「…んっ…?」


うっすらと、目を開ける総司。


そしてあたしの姿をとらえた瞬間。


その瞳が、大きく見開かれた。


「総司…おは」


おはよう、そう言おうとしたのに。


それすら言う前に、痛いほどの力で。


総司に、抱きしめられた…。