天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

次の日の朝。


「翼鬼ちゃん!?」


「ん…なに、天鬼…」


うるさいなぁ、朝から…。


そう思って目を開けると…そこにいたのは天鬼じゃなくて。


「沖田さん…?」


なんで…ああ、昨日タイムスリップしたんだっけ。


「翼鬼ちゃん、とりあえず…離れてくれる?」


離れる…?


あたしは朝が弱い。


頭が回らない…。


「離れるって…なにが…?」


「何がって…」


沖田さんは、何故か赤くなってる。


そこにきて、ようやく理解した。


「あ…ごめん…。…クセで…」


沖田さんに、抱きついてた。


「癖!?」


『翼鬼は、寝ているときに近くにあるものに抱きつくクセがあるの』


ご丁寧に、愛は説明してくれる。


でも…。


「愛…沖田さん、わかんないから」


『あ!忘れてた…』