天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

微かに、頷いたように感じた。


「生きたい…。みんなと、一緒に…。だから…殺さないでっ…」


ああ…やっと、翼鬼の本心に触れた気がした。


「殺さない。助けに、来たよ…」


俺は震える小さな体を。


優しく…抱きしめた。


「…え…」


「やっと、顔あげたね?」


俺は翼鬼の顔を見たくて、少し離れる。


そして見開かれる、大きな瞳。


すぐに大粒の涙が頬を伝った。


「…そ…じ…」


「はい」


「そうじっ…」


「翼鬼…」


抱きついてくる翼鬼を、優しく受け止める。


何度も何度も、俺の名前を呼んでくれる。


「総司……本物、だよね…?」


「そうだよ」


「も、どこにも行かないよね…?」


「行かないよ。行ったのは翼鬼じゃん」


くすっと、笑ってみせる。


あ…言わなきゃいけないことがあったんだ。