天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「翼鬼、いるなら返事して!翼鬼!」


暗くて、よく見えない。


さっきまでは夜明けで…けっこう見えたのに。


この中は真っ暗だ。


「翼鬼、翼鬼!」


目が見えるようになるまでは…音で判断するしかない。


何か、物音はしないか?


翼鬼の声は聞こえないか?


耳に全神経を集中させる。


すると、聞こえた……………微かな、泣き声。


「翼鬼っ!?」


泣いてるの?


今すぐ行くから。


俺は泣き声が聞こえたほうへ、足をはやめた。