天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

そして俺たちは、屋敷に乗り込んだ。


…乗り込んだっておかしいか。


主である村地さんの許可はおりてるんだし。


「…怪我はするな!行け!!」


「はっ!!」


怪我したら、傷つくのは翼鬼だから。


「じゃ、行こうか。天鬼君」


「うん…」


天鬼君は、まだ浮かない顔をしている。


そんなに不安なのかな…。


「おい天鬼。そんな顔してっと、翼鬼が悲しむぞ?」


「翼鬼悲しませんなよ!お前は誰より翼鬼のこと、分かってんだろ?」


「翼鬼泣かせたら、許さないんだろ?」


…三馬鹿もたまにはいいこと言うよね。


「新八さん、佐之さん、平助君…。ありがとう、みんな…」


泣き笑いの顔をしてる。


それを見て…顔を赤くした人が約1名。


「佐之さん…いい加減天鬼君に顔赤らめるの、やめましょうよ。可哀想ですよ」


翼鬼とかぶるとか…。


それとも、もしかして…


「ねぇ、佐之さんってホモなの?」


俺が口を開くより早く、天鬼君が佐之さんにそう言った。


………ほ、も?


「なにそれ?」


平助君もぽかーんとした顔してる。