天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

翼鬼に、そう気づかされた。


翼鬼は…常に死と隣り合わせだった。


だからこそ、人が死ぬのに耐えられない。


死を、簡単に扱ったら駄目なんだ。


「…翼鬼は、きっとあなたの家来でさえ…死なれることを嫌だと思うでしょう」


敵でさえ、死ぬことを嫌がる。


その感覚が、分からなかった。


殺さなければ、殺される世界。


その中で生き抜くには、殺すしかないんだ。


斬るしか…道はない。


なかった。


他に道なんて、一つも。


探そうともしていなかった。


だって、これが俺の生きる道だと。


そう、信じて疑わなかったから。


こうして生きるしか…俺にはできないんだって。


初めから…諦めてたんだ。


それを、翼鬼は。


いとも簡単に、俺の生きる道を教えてくれた。


光に、なってくれた。


俺の生きる道へ…連れ出してくれた。


それは、きっと他のみんなも一緒。


どれだけ感謝しても、しきれない。