天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

そんなあたしを見て、優は困ったように笑った。


「泣かないの。…もうすぐ、みんなが来るわ」


今は、まだ真夜中くらいだろう。


「ねぇ、翼鬼。あたしは、ずっとあなたの側にいるわ。一人じゃない」


その言葉が、力強くて。


優しくて。


そして…温かかった。


「翼鬼…あたしは、ずっとあなたを…」


優はそこで区切って、あたしを抱きしめる。


あたしの耳元で、そっと囁く。


「あなたを、愛してる」


愛してる。


親に愛されず。


愛を知らなかった。


だからこそ…出逢った猫に、愛と名付けた。


「…愛と輝。その名前の意味を…見つけなさい」


それを、あたしとの約束にして。


優は、優の光は。


あたしのもとを、去っていった…。