天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

♢総司♢

翼鬼が連れ去られて、七日が過ぎた。


「…いつ行くんですか」


待てといわれて、ずっと待ってるけど…。


もう限界だ。


「あと少しだ」


土方さんはいつもそう言って、はぐらかす。


「もう限界です!なんで行かせてくれないんですか!?」


「俺たちだってな、助けに行きてえんだよ。けどな…」


土方さんは険しい顔をつくる。


「…輝が、待てって言うんだ」


「天鬼君?…輝、が?」


ふっと輝を見ると、外を向いていた。


猫だから表情は分からないけど…強いて言うなら、土方さんみたいな顔だろうか。


難しい顔をしている。


「にゃー、にゃー」


「…あと、1日。……翼鬼っ…」


「大丈夫、大丈夫だから」


天鬼君は時々、耐えられなくなって震え出す。


それを土方さんが安心させてるんだけど…。


さすがに、それも限界が近いみたい。


だんだん震えが長くなってる気がする。


もう少し。


もう少しだけ…持ってくれ。


天鬼君も、俺も。